（左）Inspire Highの杉浦太一CEO（右）立命館の森島朋三理事長

立命館大学などを運営する立命館と学習コンテンツのInspire Highは、探求学習と学部を接続する高大連携プログラムの開発を目指す協定を締結した。3分野で連携し、日本の教育に新しい価値を提供したい考えだ。

日本の初等中等教育は、多様な学習歴を持つ生徒が増加しており、探究学習の取り組みも強化さ
れている。そうした状況では、高校生活と大学での学びのつながりだけでなく、社会課題や将来像を考慮して、学びの目的意識をどのように形成するかが重要だという。

そのためには高校段階で、大学の学部教学に求められる基礎学力を備えた上で、明確なビジョンや高い問題意識、意欲を持った生徒を育成する必要がある。

協定では大学のアドミッションポリシーにあった高校生を獲得するためのプログラムの開発や受験生がどこからでも受験可能なシステムの作成、学外の企業の知見を取り込んで創発する場を構築する。

立命館の森島朋三理事長は「高校生が大学のこの学部で学びたい。社会課題を解決したいという目的を醸成できるよう、高校の学習の実態をより研究し、高校生の学習意識やビジョンを大学教学でも高度化していきたい」としている。