茨城大学は18日、2025年度実施の入学者選抜から、教育学部で総合型選抜を初めて導入し「地域教員希望枠」を新たに設けると発表した。茨城県で働く教員を目指す意欲のある学生を募集し、県教育委員会と連携して教員不足など課題解決への貢献を図る。
総合型選抜は教育実践科学コースと教科教育コースの英語・理科・技術選修、特別支援教育コースで実施。同年度からこれらの課程で後期日程の募集を廃止し、新たに総合型選抜の地域教員希望枠を導入する。
この枠で入学した学生は茨城県立の公立小学校を特別選考で受験可能となる。出願高校や出身地の制限は設けない。募集人数や入試時期は調整中だが、今月下旬をめどに公表される予定となっている。
太田寛行学長は「社会に深刻な影響を及ぼす教員不足の問題を解決すべく、茨城県教育委員会との連携によって教育学部の入試で地域教員希望枠を導入できることは、本学の入試改革として象徴的なものといえる」とし「茨城県内で教員として活躍したいという強い意欲をもった方の入学を願う」と述べている。