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長崎大のゼミ生 カーボンオフセットクレジットを購入 「環境問題に責任をもたないといけない」

クレジット購入で温室効果ガス排出量無効化証明書を持つゼミ生=左から)田河悠聖さん、松尾嘉乃さん、 片山実優さん、 岩村麻弘さん

長崎大学の昔宣希准教授とそのゼミに所属する3年生4人は、講義で使われる二酸化炭素(CO2)の量を換算し、カーボンオフセットを購入して削減できなかったぶんを埋め合わせた。学生らは「CO2の排出量を数値化することで環境問題に対して自分がどのくらい責任を持たないといけないのかが分かった」としている。

教授とゼミ生は環境学部の「環境ビジネス論」の受講生に温室効果ガスの排出削減を呼び掛ける一方、どうしても削除できない講座開講による施設利用や通学で排出されるCO2を算出した。その結果、講義15回で計0.45トンのガスが生み出されると判明した。

それを受けて、温室効果ガスを削減した事業者がもつ「J-クレジット」1トンを島根県から購入。排出されたCO2を実質ゼロとした。

活動を通して学生からは「温室効果ガスの価格付けは需要があり、世界的にもっと発展してもよい」や「料金を支払ったからといって直接的なCO2排出量の減少にはつながらないと思う」という感想が述べられている。