横浜国立大学は独立系のデータセンタープロバイダーである㈱アイネット(本社:横浜市)との間で包括連携協定を締結し、以降共同研究や人材の交流など、多面的な連携関係を構築している。
今回、連携のさらなる深化を図るため、昨年度に引き続き、今年度もデータサイエンス・インターンシップのプログラムを実施し、横浜国大経営学部のData Science Education Program(DSEP:ディーセップ)に属する学生の人材育成において協力することで合意した。
■横国大経営学部DSEPの概要
横国大経営学部DSEPは、2021年4月に開設した国公立大学の経営・商学部では日本初となるデータサイエンス教育プログラム。DSEPは、データ分析テクノロジーを課題解決や事業創造に活かすビジネス・リーダーの育成を目指している。カリキュラムは実践に重きを置いたビジネス・リーダー育成教育に特徴があり、①入学直後の1年次春から始まる2名の指導教員によるデータ分析を活用したプロジェクトベースの少人数ゼミナール、②データサイエンスに携わる企業との連携講義、③企業の協力を得たデータサイエンス・インターンシップなどを実施している。
■データサイエンス・インターンシップの概要
同インターンシップは、入学当初から1年半に及ぶ少人数ゼミナールを修了したDSEP生に、学修したデータサイエンスのスキルを実践する場を提供することを企図したプログラム。今回は、アイネットのデータセンター事業でのAI活用プロジェクトへのDSEP生の参画により、学んだスキルの実践を通じて、それらを高めると共に、大学に戻ってから更に修得すべき知識・スキルを発見してもらうことを目指している。
実施概要は次のとおり。
(1)実習期間:2023年度(90時間以上)
(2)実習テーマ:
①データセンター事業におけるAI活⽤プロジェクト:データセンター事業における「AI を活⽤したデータセンター無⼈化の研究」のうち、「データセンターの障害データ分析に基づく予兆管理」に関するプロジェクトの以下の業務に参画。
・データ収集計画の策定
・障害分析アルゴリズムの実証検討
②広域ネットワークによるインフラモニタリングに関する検証
LPWAによるデバイスネットワークの構築やAIによるスコアリングと予測