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東京医科歯科大 隠れ心房細動を発見するプロジェクトを都内で開始 AIなどの解析でリスク予測

東京医科歯科大

東京医科歯科大学や文京区医師会などは27日、今年度から都民を対象とした不整脈早期発見の検診事業 「寝たきりを20%減らすAI心房細動検診」(SPAF Tokyo)を開始すると発表した。心電図のAIや遺伝子解析、問診などでリスクを予測するという。来月に開設する特設サイトから東京都民であれば、誰でも参加できる。

プロジェクトは不整脈の一種である心房細動を発見するもの。加齢とともに発症率が上昇し、日本の患者数は100万人とされる。合併症として脳梗塞の心原性脳梗塞が知られ、寝たきり患者の約20%の要因と推定されている。

心房細動の約4割は自覚がない「隠れ心房細動」とされる。少なくとも100万人はいるとされ、治療を受ける機会がないまま、ある日脳梗塞を発症して寝たきりになるおそれがあり、早期発見が望まれるという。

東京医科歯科大は「AI心房細動検診」事業では、AIと遺伝子解析、バイオマーカー検査、問診で危険性を予測する。続けて、1週間の心電図モニターを行って、隠れた心房細動を見つけるという。今年秋以降には青梅総合医医療センターと共同して検診を開始するとしている。

検診の所要時間は1時間30分程度で費用は無料だという。