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名大、モビリティDX支援の「Open SDV Initiative」を新設 年度内に車とアプリが連携するシステムを製造

名古屋大学の高田広章教授=6月20日、オンライン会見の様子

名古屋大学はソフトウェア化した車(SDV)で日系自動車メーカーの世界シェア3割を実現するモビリティDX戦略に貢献する「Open SDV Initiative」を設立したと発表した。アプリケーションで車の機能を利用するビークルAPIを策定する活動を開始するという。年度内にその第1版を作成する予定。

SDVの実現により、購入後にも中身がパソコンのように更新されるため陳腐化しない。また、導入するアプリによって自分好みの内容にできるなどといった未来が期待されている。

Open SDV Initiativeでは名大がビークルAPIの開発を産業界に呼び掛ける活動をしていく。ビークルAPIを策定して、実際に作りテストで有効性を評価する活動を行う。業界標準のビークルAPIを製造することが大きな目標だ。スズキやルネサスエレクトロニクス、矢崎総業などがすでに参加の意向を示している。

名大の高田広章教授は「自動車業界だけでなく、アプリを開発している会社などにも参加いただきたい」と説明。「アプリ業界で自動車の新しいサービスを作りたいという人たちの知恵を借りられるとよい」とコメントしている。