慶応義塾大学のスタートアップ「慶應イノベーション・イニシアティブ」(KII)は3日、東北大学発ベンチャー「Space Quarters」に出資を行ったと発表した。Space社は宇宙空間での溶接組み立て実証などに向けた開発を加速させたい考えだ。
同社は「宇宙建築技術を確立し、人類の宇宙進出を加速させる」ことをミッションに、軌道上や月面でのインフラとなる大型構造物を施工する宇宙建築システムを開発している企業。
地上から完成した物を輸送するとロケットの積載サイズや打ち上げ時の加速による破損リスクが課題となり、宇宙構造物のサイズや形状が制約を受ける。これを解決するため、独自開発した溶接ロボットを用いて軌道上や月面での組み立てを行うシステムの開発を目指している。