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JAXAが民間企業と共創活動開始「後のせ自動運転システム〝YADOCAR‐iドライブ〟

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、東海クラリオン㈱(TCL)、㈱アジア・テクノロジー・インダストリー(ATI)、は、新たな発想の宇宙関連事業の創出を目指す「JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」の枠組みのもと、今年6月から『後のせ自動運転システムYADOCAR-i(ヤドカリ)ドライブ』に関する共創活動を開始した。

この共創では、東海クラリオンとATIが地域限定で自動運転レベル4の実現を目指し開発を進めている〝YADOCAR‐iドライブ〟(※)に、JAXAのセンチメータ級測位補強信号を活用した高精度単独測位「MADOCA-PPP」を適用することで、測位の精度向上と高速化を実証する。

YADOCAR-iドライブとMADOCA-PPPの組み合わせにより、過疎化の町での日常の足として、また、観光地におけるラストワンマイル(移動を必要している人が目的地に到着するための最後の区間)の移動手段としてレベル4(の自動運転を市場最安値で実装することを目指す。自動運転レベル4は、5段階中4番目のレベル。完全運転自動化の前のレベルで、〝高度運転自動化〟とされている。

※ YADOCAR‐iドライブ:2人乗りのマイクロEVから、8人乗りのマイクロバスなど、既存車に後から自動運転機能を組み込むことができるシステム