リクルートの研究機関「就職みらい研究所」は就職状況のモニター調査の結果を公表した。2025年卒の5月15日時点での就職内定率は78.1%で、前年同月同日比で6ポイント上昇。地域別では近畿が最も高かった。研究所の栗田貴祥所長は「内定の有無にかかわらず、今後の進路決定に向けて不安や焦りを抱いている学生も多い」と分析している。
調査は大学生と大学院生を対象として今月15~20日に実施。大学生942人、大学院生370人からインターネットで回答を得た。
それによると全体の内定率は78.1%で、文系が75.5%、理系が83.8%だった。男女別では男性が78.2%、女性が77.9%となっている。内定先は「情報通信業」が最多で、次に「製造業(機械以外)」「機械器具製造業」と続いた。
規模別では「1000~4999人」が最も多く、続いて「300~999人」「5000人以上」だった。地域別では「近畿」が一番多く、2番目に「関東」3番目に「中部」であった。
高い内定率である一方で、進路確定率と就職辞退率は約5割となっている。栗田所長は「より自分らしい進路を納得して決められるよう、周囲の状況に左右されることなく、引き続き就職活動に取り組んでいくべき」と評価している。