慶応義塾大学傘下のFinTEKとのマーケットデザイン研究センターは、福島大学と酒蔵の「金水晶酒造」と連携して、福島県沖地震で被災した酒メーカーの日本酒を仕込みに用いて熟成酒とする。一点物の価値を付与して販促につなげる実証研究を開始したと22日に発表した。
プロジェクトでは2022年に起きた同地震で移転を余儀なくされた被災酒蔵の日本酒を使って、金水晶酒造の酒を仕込みに用いて熟成酒とする。慶応大は唯一無二であることを保証する「NFT」を利用して、日本酒をデジタル資産化して適正な価格で売る仕組みを整備する。
福島大は熟成酒の敵である老香(ひねか)を生みにくい酵母による酒を、金水晶酒造と協力して製造するという。