大阪大学学工学研究科附属フューチャーイノベーションセンター(CFi)は、学内での事業化を単位認定する「アントレプレナーシップ型制度」と退職教授の経験などを生かして学生の研究活動をサポートする「研究コンシェルジュ制度」を開始している。
アントレプレナーシップ型制度は、学生が思い描いたビジネスモデルの実現を学校が支援し、起業志向型の博士人材の育成を目指すもの。社会のニーズを敏感に察知する人物が研究者にも相互に影響することで、社会と大学をつなぐ場となることも期待しているという。
研究コンシェルジュ制度では若手研究者の困りごとに退職教授が助言し、外部資金獲得などサポートする。課題を解決し、若者の研究環境の整備を行う。今年度の科研費基盤研究の採択状況は昨年度と比較して約3倍に上昇しており、「先生に時間を割いて調書を添削いただかなかったら採択は難しかったかもしれない」という声も学生から届いている。