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阪大とNEC 顔認証技術の適正利用に向けたガイドを4月から検証 10の視点で精査

大阪大学社会技術共創研究センター(ELSIセンター)と日本電気(NEC)は、顔認証技術の適正利用に向けたガイド「顔認証技術の適正利用に向けた10の視点」と「リスクアセスメントフレームワーク」を策定した。NECは4月から顔認証事業において検証を開始しているという。

顔認証技術はオフィスやイベント会場、空港などさまざまな場面で使われている。一方で、顔認証を社会に実装する際には、法令順守に加え、利用者に対する倫理的・法的・社会的課題(ELSI)に配慮する必要がある。

ELSIセンターらは「社会実装における課題を解決する取り組みを通じて『安全・安心・公平・効率で誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現』に寄与する新たなイノベーションモデルの構築を目指す」としている。

両者は「顔認証技術を使う必要性があるか」や「取得するパーソナルデータは必要最小限か」、「サービスの精度や生じるかもしれない偏りを把握しているか」など10の視点とプライバシーなどのリスクを適切に評価できる「リスクアセスメントフレームワーク」を昨年に作成していた。