一橋大学は、㈱マクロミル(本社:東京都港区)の連結子会社であり、マーケティングに特化したコンサルティング業務を営む㈱エイトハンドレッド(本社:東京都港区)との間でデータサイエンス領域での研究開発を共同で進めるための産学連携に関わる基本協定を締結した。
一橋大は、伝統的に強みを持つ商学、経営学、経済学、法学、政治学、社会学などの社会科学と、統計学、情報・AIなどのデータサイエンスを融合させた教育研究を行う「ソーシル・データサイエンス学部・研究科」を今年4月に開設した。多種多様なデータが入手でき〝ビッグデータの時代〟で、ビジネス・イノベーションや社会課題の解決に貢献できる人材を養成することとしている。
エイトハンドレッドは、マーケティングに特化したコンサルティング業務の提供を主な業務として営んでいる。具体的には、顧客企業の経営・事業戦略から、組織設計・管理、システム・DB 構築、データ分析・利活用、施策の実行・検証まで、マーケティング領域における一気通貫した支援を強みとしている。
協定締結により、マクロミルが保有する多様なマーケティングデータの提供と、エイトハンドレッドのデータ利活用における高い専門知識を有する人材の関与を通じて、一橋大の学生がより実践的なノウハウを体感する機会の創出と、実社会で活躍できるデータサイエンティスト人材の育成が可能になる。
具体的には、エイトハンドレッドのアナリスト、データサイエンティスト、データエンジニアによるデータ利活用の実務講義を実施するなど「データサイエンス分野の人材育成、教育開発」、マクロミルが保有する多種多様なデータの提供による共同研究の実施といった「マーケティング実務の意思決定に活かすデータサイエンスの研究」を進める。
さらにデータサイエンスに関連する事項について、エイトハンドレッドと一橋大による共同調査を行うとともに、エイトハンドレッドから一橋大学への社員派遣、一橋大学からの学生のインターンシップ受け入れるなど、相互の人事交流を推進する。
協定締結を通じて、マクロミルが保有するさまざまなマーケティングデータと、エイトハンドレッドの業務を通じて培った知見に基づき、一橋大とデータサイエンス領域での先進的・実用的な研究開発を進めるとともに、同領域における次世代を担う人材の育成に貢献することを目指す。