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「アート・アーカイヴ資料展XXVI 飯田善國 ── 時間の風景」を27日から開催 慶應大

慶應義塾大学

慶應義塾大学は卒業生である彫刻家の故飯田善國氏の資料展を27日から開く。1969年の「国際鉄鋼彫刻シンポジウム」の資料を展示する予定。当時の飯田氏や他の芸術家の様子について、写真を使って振り返る。

飯田氏はカラフルなロープとステンレスを組み合わせた立体作品や、周囲の風景を映しながら動くステンレスの作品で知られる彫刻家だ。画家としてキャリアをスタートさせているが、イタリアでペリクレ氏に師事した後、彫刻家としての道を歩んでいる。

国際鉄鋼彫刻シンポジウムとは、各国から招待された芸術家が鉄工所と協力して作品を作ったイベントだ。文明の最先端である鉄を用いた作品でそれを批判した。翌年の万国博覧会の会場にも選ばれている。

会場では「『国際鉄鋼彫刻シンポジウム』準備の様子」など9点が公表されるという。来月29日には前田富士男同大名誉教授らが登壇する講演会も開催される。

会場は三田キャンパス南別館にある同大アート・センター(東京都港区三田)。時間は午前11~午後6時まで、入場料は無料。土日と祝日は休館で、7月26日まで開催している。