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半月板損傷の修復に向けた契約締結 新素材「アテロコラーゲン」で医療機器開発  阪大×ロート製薬×高研

大阪大学とロート製薬、医療機器などを手掛ける高研は半月板損傷の修復を目的とした機器の開発に向けた契約を締結した。阪大とロート製薬でライセンス契約を結び、ロート製薬と高研が製造委託契約をしている。開発される機器が半月板損傷の新たな治療の選択肢となることが見込まれている。

半月板は膝関節の中で大たい骨とたい骨の間にある軟骨様の組織であり、クッションの役割を果たす。半月板損傷は半月板縫合術あるいは半月板切除術が行われるが、修復が期待できない症例も存在する。加えて、長期的には半月板組織が悪化し、痛みが再燃する症例も少なくない。

阪大と高研は半月板損傷の治療課題を解決する「アテロコラーゲン素材」の開発に成功し、臨床研究をしてきた。ロート製薬が素材の治験と販売を実施することを目的に協議を進めることとなった。

現時点で半月板損傷を修復させる素材は、国内に存在していない。素材を医療機器として開発することにより、半月板損傷の患者に対し、新しい治療の選択肢を提供することができることを期待している。