横浜市立大学は9日、文部科学省が主催する文科大臣表彰の「若手科学者賞」に黒木淳教授が選ばれたと発表した。データサイエンス分野を応用した組織のデータの有用性に関する研究が評価されたという。同大の社会科学分野における初の受賞者となった。
黒木教授は「公共部門の財務・非財務情報が、情報利用者の意思決定プロセスで有用であるのかについて研究成果を報告してきたが、世界的にも証拠が混在しており、多様な議論がある」と説明。「会計学分野の発展と成果の社会還元に貢献できるようにいっそう研究に取り組んでいく」とコメントしている。
若手科学者賞は独創的視点に立った研究など、高度な研究開発能力を示す業績をあげた40歳未満の若手研究者個人に対して授与される賞。表彰式は17日に、同省3階講堂(東京都千代田区霞が関)で12時10分から開催される。