学校法人立命館は、日本マイクロソフト㈱と連携・協力に関する協定を締結し、同社が展開する『Microsoft Base』をわが国教育機関として初めてキャンパスに設置するなど、DX人材育成やスタートアップ創成支援、立命館オリジナル生成AI『R‐AI(仮称)』開発に取り組むことになった。
この取り組みは、立命館が掲げる学園ビジョン「R2030」でのイノベーション・創発性人材の育成・輩出を図ることを目的としている。わが国教育機関として初めてとなる『Microsoft Base Ritsumeikan』は、来年4月に大阪いばらきキャンパス(OIC)に竣工する新棟内に開設する。
社会課題の発見・解決を目的に掲げ、「DX人材育成」「スタートアップ創成支援」「新たな学びの創造」を主たる取り組みとして、開設以降は学生や教職員だけでなく、地域、自治体、企業の方々が集うオープンな場として活用されることを目指す。
■先端技術進展で、変わる大学教育やキャンパスの形
AIを中心とした先端技術の急速な進展により、大学の教育やキャンパスの形は大きく変化している。
立命館が建設中の新棟は、クリエイティブな発想を育み、多様なプレイヤーとの協働による学生たちのタブーなき挑戦を後押しする新たな学びの場「トライ・フィールド」。特に、立命館がこれまで推進してきた取組などを通したスタートアップ人材の育成についても、『Microsoft Base Ritsumeikan』の設置によりさらに加速することが期待される。
学生や自治体、企業の方々が拠点に集い、DX・デジタルスキル養成や身につけたスキルを活かした社会課題解決への挑戦、起業を支援するためのプラットフォーム整備など、日本マイクロソフトのテクノロジーとノウハウを立命館関係者だけでなく、さまざまなプレイヤーが活用し、発展させていく予定。
さらに、この連携協定では、先端技術を基盤とするDX人材の育成、新しい大学教育を実現するために、立命館の新しい教育サービスとして立命館オリジナル生成AI『R‐AI(仮称)』の開発、DX人材に必要な知識・技術を習得するカリキュラム開発、メタバース等の先端技術を活用したコミュニケーションツールの活用での実証実験、XR技術による仮想空間を活用した教育・研究の実践などを進める。
両者は、これからも学びとテクノロジーを連携させ、学生を含めたキャンパスを訪れるすべての人々の挑戦を後押しし、社会との共創の連鎖を生み出す多彩な取り組みを進める。