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山梨大発ベンチャーが初の製品の販売開始 

今年5月に山梨大学発ベンチャーとして認定された「PyrusMedix(パイラスメディックス)㈱」は、第1号製品を8月1日から販売している。今回製品化されたのは、滴下検知補助装置【着脱式の小型滴下センサー】。点滴筒に装着し、赤外線センサーで輸液製剤の滴下を監視、投与終了や滴下不良の際アラームで知らせるデバイス。手術室など、スピードや頻回の投与調整が求められる医療現場での使用を想定して開発しており、手間を要さず、空間的にも邪魔にならない。従来、目視で行われることの多い輸液管理に本機器を補助的に使用することで、輸液管理をより安全で的確なものにするという。

山梨大は、令和2年度に大学発ベンチャーの認定制度を定め、起業や事業化支援に向けた取り組みを進めてきた。

同大3番目の大学発ベンチャーとなるパイラスメディックスは、同大の古藤田眞和医学域麻酔科講師が代表取締役を務めている。医療福祉関連機器などの企画・製造・販売を目的としたベンチャー企業で、同大医学域としては初の大学発ベンチャー認定となった。