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遺伝情報などを用いたスポーツ支援サービス開発 NTTが順天堂、大宮アルディージャ等と共同研究

NTTライフサイエンス㈱(本社:東京都千代田区)は、日本電信電話㈱(東京都千代田区、NTT)と、順天堂大学、大宮アルディージャ(サッカー)、浦安 D-Rocks(ラグビー)との間で、さまざまなスポーツで、科学的データやその分析結果を活用し、アスリートとチームの強化やスポーツ外傷・障害の予防をめざすスポーツ支援事業の開発に着手し、共同研究を開始した。

1年間の共同研究を通じ遺伝子解析結果に基づいた、個別化プログラムの作成を目指す。

NTTライフサイエンスは、この研究成果を通じて、アスリートのレベルアップ、スポーツ外傷・障害予防、チーム運営につながるエビデンスベースのデータ駆動型メソッド提供を早期に実現し、スポーツに関わる人と組織をサステナブルに支援するサービスを提供する

競技スポーツにおけるアスリート育成では、競技力向上を目的とし、過去の経験に基づいたトレーニングメニューが採用されているケースがみられるが、同じ内容や量、質のトレーニングを実施していても、アスリートごとに個人差が現れるという研究結果がある。トレーニング効果の個人差の原因解明は日々進んでおり、具体的な対策が示されることが期待されている。

また、チームマネジメントが変わると、リーダーらのノウハウによるチーム作りが開始される傾向がみられるが、過去の情報をデータとして引き継ぎ、チーム運営・強化に活用することが望まれる。

今回開始した共同研究は、アスリートのスポーツに関連する遺伝子解析結果を、チームやアスリート個人が活用する情報(試合や練習中の歩数、食事などの生活習慣、健康診断結果、動作解析用の画像データなど)に加え、網羅的に分析を行う予定。この分析結果と考察から導き出したトレーニングメニューを選手やチームに提供、一定期間活用したときの効果を検証する。