日本大学など日独4大学からなる研究チームは、宇宙環境を利用した燃焼実験「Phoenix-2」の装置を搭載した「TEXUS(テキサス)60号機」がスウェーデンより打ち上げられ、実験が成功したと発表した。
研究チームはエンジンの燃焼過程で生じる冷炎と呼ばれる炎を微小重力環境で観測することで、従来の化学反応モデルを検討。衝撃波を使う「デトネーションエンジン」やバイオマスなどを原料とする「SAF燃料」を利用した低コストエンジンなどの設計に役立てるという。
日本大などは「この実験の成果を継承し、国際宇宙ステーションの『きぼう』でカーボンニュートラル燃料の燃焼現象解明に取り組んでいく」とコメントしている。