近畿大学は産業理工学部に2024年度から「半導体エレクトロニクスコース」を設置する。半導体デバイスを学生自身が製作することで、半導体生産現場で活躍する技術者を育てていく狙いがある。
コースでは「半導体工学」や「集積回路工学」、「半導体エレクトロニクス」などの座学を必修科目に位置づける。また、グローバル化に対応するため「テクニカル英語演習」を新たに開講。さらに、実習事業「半導体デバイス製造工程」を新たに始めるとしている。
先月に台湾積体電路製造(TSMC)の熊本⼯場が完成したが、それを支える専門技術者は九州で不足している。近大は社会的要請と教育の充実に即した新コースを設置することとしたという。
日髙健産業理工学部長は「導体関連産業が九州の社会経済に⼤きな影響を与えつつある」と指摘。「学⽣が実際に⽣産過程に触れることができる点を重視しており、これらを通して半導体の⽣産現場で活躍する技術者を育成し、次々と社会に送り出したい」とコメントしている。