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身体を構成する変異ペプチドによるグラファイトの分子認識 金沢大×ワシントン大研究Gが解明

金沢大学と米ワシントン大学の研究グループは共同で炭素鉱物「グラファイト」の固体表面におけるペプチドの自己組織化構造を液中周波数変調原子間力顕微鏡(FM-AFM)により分子レベルで可視化することに成功した。グラファイトに対するペプチドの分子認識の一端が解明されている。

生体要素の一種であるペプチドは、操作や設計、利用の容易さからナノバイオデバイスとしての利用が模索されている。だが、従来はこれらを直接解析できる計測技術がなく、その詳細はよく知られていなかった。

研究グループは2種類の変異ペプチドを水の中で観察。その表面を分子レベルで可視化することに成功した。これらペプチドは逆の電気的性質を有するにもかかわらず、いずれもグラファイト表面に吸着構造を形成し、加えて表面の原子スケール構造に応じて、異なる吸着構造をとることを明らかにした。

研究グループは「これらの知見は、ナノバイオと固体界面の設計に向けた重要な一歩であり分子基盤デバイスの多様性を飛躍的に広げることが期待される」とコメントしている。