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医療などでも使える高価な物質「ホタルルシフェリン」 2工程で合成できる新手法開発 近大が日本理化学工業と

近畿大学とチョークなどを作る「日本理化学工業」の研究グループは、ホタルが発光する際に出す物質「ホタルルシフェリン」を2⼯程で合成する新⼿法を開発した。低廉で迅速な工業での製造の確立が期待されている。

ホタルルシフェリンを人工的に作るには高価な原料や工程を経る必要があり、50ミリグラムで約7万円かかる。この物質は今後も活用が期待されるため、安価な製造方法の確立が望まれていた。これは化学や医療などで幅広く使われている。

研究グループは安くて入手が容易な「テトラクロロエチレン」を原料として選択。アミノベンゼンチオール誘導体とD-システインを反応させることで、ホタルルシフェリンを合成することに成功している。

近大の松本浩一准教授は「学⽣が何度もチャレンジを繰り返しながら4年の歳⽉を経て育て上げた成果だ」とたたえた。「今後も化学産業に直結するような基礎研究の成果を創出していきたい」と意気込んでいる。