北海道大学とカナダのウォータールー大学の研究グループは、新奇性の高い細菌「カンディダトゥス・クロロヘリックス・アロフォトトロファ」を発見した。酵素を発生させない光合成を行う珍しい仕組みを持っていることが明らかになっている。
この細菌を解析すると、他の光合成細菌と同様に光合成に必要な装置を持っていると判明した。だが、全ての光合成細菌が光化学系Ⅱという仕組みを使っているのに対して、これはⅠを用いていた。このことから既知の光合成生物とは一線を画する存在だと推察される。
研究グループは「生命の進化系統樹において既知の光合成グループの中間に位置する」とし「太古の地球における光合成進化過程のパズルを解くピースとなる」と考えている。