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ペプチド生成の新たな仕組み 阪大特任助教らが確認 がんの発生に関わる可能性示唆

大阪大学の原知明特任助教らの研究グループは、たんぱく質を作る情報がない非コードRNAの研究で、アミノ酸がつながった鎖状の分子「ペプチド」の生成に関わる新たなメカニズムを発見した。

RNAの数%以下のみが、特定のたんぱく質をつくる情報を持つ。そのほかの非コードRNAの機能はさまざまであり、まだ十分に理解されていない。研究では非コードRNAの1つである「RN7SL」に着目してその機能を明らかにした。

研究グループは、RNA-seq解析を行い、RN7SLが非コードRNAとされながらも、小さなペプチドを産生することを確認した。これは、ストレスやがん化のシグナルで制御されることから、がんの発生と進展に関わる可能性が示唆されている。

研究グループは「全ゲノムのシークエンスにおける結果の解釈やそこから得られる診断や創薬の可能性を広げ、画期的な新技術を生み出す基盤を構築できた」と評価している。