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遺伝性アルツハイマー病を対象とした共同治験 新潟大・東大研究Gが開始 レガネマブとE2814を併用は世界初 

新潟大学と東京大学などの研究グループは、遺伝性アルツハイマー病を対象とした共同治験を開始した。抗アミロイドβ抗体薬「レガネマブ」と抗タウ抗体薬「E2814」の併⽤療法を⾏い、バイオマーカー及び認知機能への効果を検証する。両薬の併用は世界初の試みだ。

治験の対象者は遺伝性アルツハイマー病と診断された家系の人で、検査により遺伝⼦変異が確認され、推定発症年齢の前後10年の人。

症候者にはレカネマブを6カ⽉投与した後に、E2814または偽薬が割り付けられる。アルツハイマー病ではタウ蓄積に先⽴ってアミロイドβ集積が⽣じるため、アミロイドβの除去がE2814の効果を向上させるか否かを評価する。

また、無症候者には、抗タウ抗体薬もしくは偽薬が配られ、1年間の投薬後に両群へレカネマブが追加されるという。