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「リアルな触覚再現技術」で触感を〝共有〟 産総研が技術開発 エンタメ領域などに寄与

産業技術総合研究所と東北大学、筑波大学らのチームは、触角による情報伝達を可能とする極薄ハプティックMEMSを活用した「双方向リモート触覚伝達システム」を開発した。エンターテイメント領域でのリアルな振動配信や体験の共有での使用を想定している。

これは人が感じる全ての周波数帯域の振動を表現可能で、伝えたい振動を強調できる触覚共有システムだ。指先で触れる操作や握手などの情報を手首で計測して、他者に伝えられる。

研究グループは「スポーツ中継などでプレイヤーの心理状態を観戦者に伝える新規コンテンツなど、振動による心理や技術、そしてリモートで振動を介して共有することによる体感の3方向を軸に技術とコンテンツの融合を進める」としている。