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ファインセラミックスの欠陥を可視化 NEDOと産総研が技術開発 製造プロセスの改良を可能に

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と産業技術総合研究所は、ファインセラミックスの生産性向上を目指して、「次世代ファインセラミックス製造プロセスの基盤構築・応用開発」に取り組んでいる。セラミックス内部に存在する亀裂や気孔などの大きな欠陥を観察する可視化技術を開発した。

ファインセラミックス分野では製造において経験と勘にもとづくことが多い。生産効率を高めるためには、それらに頼らず製品の欠陥を検出できる技術が必要だ。両者はその方法を探索していた。

研究では、アルミナや窒化ケイ素、窒化アルミニウムがセラミックスに適用できることを確認。レーザーを利用してセラミックスに存在する小さな欠陥を検出することが可能となった。劣化の予測や品質検査、製造プロセスの改良が可能となるという。

研究グループは「本技術によりセラミックス製品の品質管理をはじめ機械特性の予測、さらには製造プロセスの改良が可能となり、これまでに予想されなかった革新的な材料の開発ができるようになる」と評価している。

観察技術の高度化と、各種データセットをシミュレーターあるいは
AIに入力することによる材料組織・物性の予測