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メタボの診断基準の修正案を作成 虚血性心疾患の高リスク者の見逃しを低減 新潟大

新潟⼤学の藤原和哉准教授らの研究チームは、メタボリックシンドロームの修正診断基準を作成した。それにより、心血管疾患の高リスク者の見逃しを大幅に減らせることが分かった。「5年間にわたり心血管疾患を起こした人と起こさなかった人を特定することで、発症リスクの高さを見分ける基準値を再設定できた」と説明している。

研究チームは、2008~16年に健診を受けて過去に虚⾎性⼼疾患、脳卒中の既往のない18~74歳の約57万人を対象とし、虚⾎性⼼疾患や脳卒中を発症したかを追跡。メタボの⽇本と国際基準による⼼⾎管疾患発症の予測能力を検討した。

メタボ診断の各構成項⽬の基準値を最適化したことで、これまでの基準では⼥性の9割、男性の7割あった虚⾎性⼼疾患の⾼リスク者の⾒逃しを、男⼥ともに約5割まで⼤幅に減らすことができた。修正の結果、ウエスト周囲長(WC)の基準値は、現⾏の「男性85cm、⼥性90cm」から、新基準では「男性83cm、⼥性77cm」へと変更されている。

藤原准教授らは「今後は特定健診に、現⾏基準の代わりに修正新基準を使⽤した場合の国⺠医療費への影響の⽐較なども含めて検討したい」としている。