京都大学と日本原子力研究開発機構(JAEA)は、実験、理論、原子・電子シミュレーションを用いて、耐火ハイエントロピー合金(RHEA)が示す力学特性と機構について検討を行った。RHEA-Tiで観察される高い強度と低温における延びは、第IV族(HCP)元素添加による電子の結合状態に基づく効果によってもたらされることが明らかになっている。
この結果は、戦略的な元素設計がRHEA合金の機能制御に大きな威力を発揮することを示す。知見を生かした元素戦略に基づく合金設計により、次世代の高温構造用途に向けた新しいRHEAの開発が期待されている。