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山形大が企業と近赤外有機EL素子を開発 4800時間以上の寿命 独展示会に出展

山形大学と電子機器の伊藤電子工業が国の支援を受けて開発した鮮やかな画面を生み出す「近赤外有機EL素子」の試作品を独ミュンヘンの見本市会場で展示する。近赤外有機EL素子が材料技術面では実用化が可能なレベルに達したことをアピールし、実用化の加速や応用領域の開拓につなげることを狙いとして説明を行う。

近赤外有機EL素子は、700ナノメートル以上の近赤外領域で光る有機EL素子。山形大ら研究グループの開発により、大電流密度での加速条件下で4800時間以上の寿命などを実現し、実用レベルの性能を得ることに成功している。

研究グループは「小型化が可能なため、近赤外分光器において使用されてきたハロゲンランプを将来的にこれに置き換えることができれば、測定機器の大幅な小型化が期待できる」と評している。