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グリーン水素製造の低コスト化目指し AGC・産総研・AISTが高圧水電解基礎評価試験の共同研究を開始 

AGC㈱と産業技術総合研究所、産総研グループの「AIST Solutions」は来月から、高圧環境におけるPEM型水電解技術の特性解明を目的とした共同研究を開始すると発表した。カーボンニュートラルの実現に向けた、水素普及への貢献が期待されている。

PEM型水電解はグリーン水素の製造に必要な技術として注目されている。グリーン水素の製造供給は世界各国で計画されており、燃料電池車など社会インフラにおけるグリーン水素利用の拡大には、水素製造コストの低減が課題となっている。

解決方法の1つが高圧で水素を製造する水電解技術で、欧米では高圧環境下(3~5MPa)での水電解装置運転が主流となっている。一方、日本では高い安全基準が定められていることなどから、1MPa以上の高圧で水素製造装置の性能を評価できる公的な設備がないことが問題となっている。

これらの課題を解決するため、共同研究を開始する。3団体は「グリーン水素を利用したクリーンエネルギーの普及により、サステナブルな社会実現を目指し、本共同研究を進める」とコメントしている。