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光を利用した衛生管理の世界標準に向けて 徳島大、昨秋設置の「微生物防除研究分野」で精力展開

発光デバイスの進歩等により、光を感染防御や衛生管理に応用するための研究開発が活発に進められている。しかし研究開発では、異なる発光デバイや評価方法が用いられ、光による生物効果や効率も報告により異なるなど混乱が生じている。

そこで徳島大学では、光の微生物効果を明確にし、光を利用した感染防御や衛生管理の世界標準を確立することを目的として、光デバイスの開発で世界を先導する日亜化学工業㈱と光による微生物制御の研究を進めてきた予防環境栄養学分野が中心となり、昨年11月に、共同研究講座「微生物防除研究分野」を大学院医歯薬学研究部に設置した。

微生物防除研究分野では、すでに各波長のナローバンド光ごとの生物活性を明確にして標準化を図っている。この内容はアメリカ微生物学会、欧州微生物学会連盟総会で発表した。今後、食品、水、空気などに対して光衛生管理法の標準化を目指しており、さらに微生物管理や感染防御に関わる学生、各医療系専門職員、社会に対して教育や普及を図ることとしている。