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アンモニアの熱利用研究 岐阜大が東京ガス等と開始 工業炉や貫流ボイラの開発に期待

岐阜大学と東京ガス、ボイラメーカー三浦工業は産業の熱分野におけるアンモニア研究を開始した。社会実装が可能な脱炭素エネルギー及び水素を効率的に運ぶ方法「水素キャリア」として期待されているアンモニアを燃料とした工業炉および貫流ボイラの開発に取り組む。

この研究開発は総合科学技術・イノベーション会議による戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期課題「スマートエネルギーマネジメントシステムの構築」の一環として行うもの。

燃料としてのアンモニアは燃焼時に二酸化炭素(CO₂)を発生せず、輸送や貯蔵において優位性がある。だが、可燃範囲が狭く燃焼速度が遅いといった特性と燃焼時に生成される窒素酸化物(NOx)の抑制が産業で利用するための技術障壁となっている。

研究開発では、アンモニアの改質によって生成されるアンモニアや水素、窒素混合ガスを燃料に用いることで、障壁の解消に取り組むという。3社は「経済性、環境性の側面から最適な燃焼方法を2025年度までに確立し、27年度までに工業炉及び貫流ボイラの実証機を開発することを目指す」としている。