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麻酔薬ケタミンの低用量投与で社会的認知機能が改善 阪大×広島大研究Gが世界初発見 

大阪大学と広島大学の研究グループは、麻酔薬「ケタミン」の鏡像異性体の1つである(R)-ケタミンを麻酔用量よりも低用量投与することにより、大脳皮質にある島皮質の機能回復を介して、社会的認知機能を改善させることを世界で初めて明らかにした。

これまでケタミンの鏡像異性体の分子特性や薬効の違いは明らかになっていたが、薬効の違いに関わる神経メカニズムについては解明されていなかった。

研究グループは、全脳の神経活性化パターンから、鏡像異性体のうち、(R)-ケタミンだけに顕著にみられる神経活動の変化を捉えることに成功。さらに人工的な神経活動操作を行うことにより、(R)ケタミンが社会的認知機能を改善させることを解明した。

研究グループは「精神疾患でみられる社会的認知機能の低下に対する新たな治療法の開発につながる」と評している。