大阪大学とNEXCO西日本の共同研究により、航空レーザ点群データを用いて土砂崩れの危険性が高い箇所を予測するAIモデルを開発している。再現率90%の斜面崩壊の予測に成功したと発表した。発生した際の被害想定などへの貢献が期待されている。
斜面崩壊は複雑な要因で発生する自然災害であるため、これまで予測精度が高いモデルの開発は困難であった。2018年に広島県で発生した豪雨被害に関連する膨大なLP点群データをAIに学習させ、約9割の再現率を達成した。
NEXCO西日本は「共同で開発している斜面崩壊予測モデル結果を活用して、崩壊が発生する可能性や発生した際に高速道路へどれくらいの被害が想定されるかを分析することで、影響評価の精緻化につながる」と評価している。