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アルツハイマー病の血液バイオマーカー審査 「特異性の向上が費用対効果に有効」 名市大研究Gが示唆

名古屋市立大学の研究グループは、アルツハイマー病(AD)の血液バイオマーカーの費用対効果を分析。診断制度を向上させるために特異的バイオマーカーの必要性を示唆している。

アルツハイマー病(AD)に関する診断の費用対効果の研究は少なく、新規検査を導入するコストの報告は少ない。例えば、アミロイド-PETとADの脳脊髄液(CSF)バイオマーカー検査の間の費用対効果分析については、アミロイド-PETがコスト効果的でないとの報告があるが、バイオマーカーの費用対効果については報告がほとんどない。

研究では、アミロイド-PETとCSF検査と比較して血液バイオマーカー検査の費用対効果を調査。ADの新薬「レカネマブ」の承認国であるアメリカに焦点を当て、血液バイオマーカーの費用対効果に影響を与えるパラメーターを明らかにすることを目指した。

その結果、検査費用が増分費用対効果(ICER)に影響を与えないことを示したため、血液バイオマーカーの診断費用を拡大する可能性が示唆された。そのため、疾患状態を反映したバイオマーカー研究の進展が、診断精度の改善の鍵となると分析。

研究グループは「診断の精度の議論の欠如は、薬物治療の可能性と費用対効果に大きな影響を及ぼす」と指摘。「バイオマーカーの誤検出が治療全体の費用を上昇させる可能性があるため、バイオマーカーの検査では特異性を高めることが重要だ」と指摘している。