東北大学の金森義明教授らの研究グループは、シリコン製のサブ波長格子で構成される機械式の屈折率可変な人工光学物質「メタマテリアル」を新たに開発した。特定の電波のみ通す「ファブリペロー共振器」内の屈折率を制御することにより、狙った周波数域の電波を通過させる周波数チューナブルフィルタを生み出している。
研究グループは「6Gの通信技術をはじめ、テラヘルツ波を利用したスキャニングやイメージングへの応用展開が期待でき、医療、バイオ、農業、食品、環境、セキュリティなど幅広い分野で活用できる」とコメントしている。