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「電解水素水の日常的引用」で内臓脂肪減少 高知大等が発見 メタボ・予備群に光明

高知大学と高知県須崎市、医療機器などを扱う日本トリムの共同研究グループは電解水素水の日常飲用が、高強度の身体活動習慣のある人のメタボリックシンドロームとその予備群の内臓脂肪の目安となる腹囲を減少させることを発見した。

研究グループは須崎市に住むメタボリックシンドロームの人とその予備群の人の家に試験用整水器を設置。ランダムに2群に分けて1日あたり1050ミリリットルを目標に電解水素水または浄水を3カ月間飲用してもらった。その前後で血液検査や生活習慣アンケートなどを参加者181人に行っている。

結果として、電解水素水または浄水の2群の差は認められなかった。だが、サブグループ解析では電解水素水飲用群かつ高強度身体活動量群で、同身体活動量群の浄水飲用群に比べウエスト周囲径の減少に統計学的有意差が認められている。

また、有意な差は認められなかったものの、高強度身体活動量群では複数の良好な結果が認められた。調査によると体内DNA酸化指標、体内たんぱく質酸化指標、体内糖化ストレス指標、血糖値は浄水を飲用した群で上昇したが、電解水素水飲用群では低下していた。

結果を受けて研究グループは「健康な人に比べて活性酸素が多いとされるメタボリックシンドロームやその予備群の中でも、電解水素水を摂取して高強度身体活動量群は、活性酸素の増加が抑制または減少していることが示唆された」と説明している。