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共有結合性有機骨格の構造異性体 東工大教授らが発現・制御方法開発 多様性拡大と材料生成を達成 

東京工業大学の村上陽一教授らの研究チームは、さまざまな応用が提案されているナノ多孔体の共有結合性有機骨格(COF)について、世界で初めて3種類の構造異性体を選択的に発現させることに成功した。各異性体は高品質な単結晶として得られたことから、COFの多様性拡大と良質な材料生成の両方を達成している。

研究チームは柔軟な部分構造を持つブロック分子を用いる着想から、新規なCOFの創出に取り組んだ結果、生成条件によって3種類の構造異性体を作り分けて生成することに初めて成功した。また、各異性体はいずれも、従来のCOFでは稀な高品質な単結晶として得られている。

研究グループは「ナノ多孔体であるCOF内に配置したポリエチレングリコール鎖を秩序だって構造化することを初めて可能とし、かつその密度と配置を異性体の生成制御という新しい方法で多様化できていることから、さまざまな革新的な応用に展開しうるものとなっている」とコメントしている。