東京医科歯科大学の研究グループは、光を用いて成熟破骨細胞を分化誘導する新たなツール「Opto-RANK」を開発した。骨疾患や歯科矯正の新たな治療方法の開発につながる可能性があるという。
研究グループは、破骨細胞分化に中心的な役割を果たす「RANKたんぱく質」の細胞内ドメインを赤色蛍光たんぱく質「mCherry」と「CRY2」と融合したたんぱく質「Opto-RANKⅽ」を設計した。
Opto-RANKⅽに対する光照射を制御することで特定の場所で破骨細胞を生み出すことに成功した。その結果、局所的な骨吸収が可能となっている。光で骨吸収を操作する新たな治療法の開発が期待されるという。
研究グループは「光照射をコントロールして骨吸収を操ることができることから、骨疾患や歯科矯正の新たな治療方法の開発につながる可能性がある」と評している。