東京医科歯科大学の研究グループは、慢性腎臓病の患者の11%が未診断の遺伝性腎疾患が潜在していることを明らかにした。遺伝子解析との併用により透析患者の現象につなげることができるとしている。
研究グループは慢性腎臓病の原因が明らかでない20~49歳の90人を対象に、遺伝性腎疾患の網羅的解析を行った。
それによると80人の患者が病気を正確に分析されていなかったために、原因不明とされていた。一方で、10人が遺伝性腎臓病であると分かった。
研究グループは「慢性腎臓病が進行する前に、遺伝子解析を行うことで正確な診断と適切な治療ができ、透析患者の減少につながる可能性を示した」と評している。