東北大学など5大学からなる研究グループは、円偏光よりも強くキラル物質と左右非対称に相互作用する光の励振が期待される誘電体メタ表面上で結晶構造にキラリティを持つ無機化合物を結晶化することで、円偏光のみでは得られない統計的に有意な利き手の偏りが観測されることを発見した。
研究グループは今回の研究によって、「これまで円偏光とキラル物質との間の左右非対称な相互作用の小ささによって制限されてきた光による物質キラリティ制御の分析に、ナノ領域のキラルな光を適切に用いることで新たな展開が開かれる可能性が示された」とコメントしている。