大阪大学の前川慶介特任准教授らとレーザー企業「IMRA AMERICA」の共同研究グループは、300ギガヘルツ帯無線通信システムの送受信器に、光技術を利用した超低雑音サブテラヘルツ信号発生器を用いることでシングルチャネルでの無線通信システムの伝送速度として世界最高となる240ギガビットを達成した。
研究グループは光信号発生器「ブリルアン光源」と光信号を電気信号に変える「フォトダイオード」で構成される超低雑音サブテラヘルツ信号発生器を開発した。これまでに比べ、電力密度に換算して100分の1以下の位相雑音を実現したという。
前川特任准教授らは「本成果は5Gの10倍から100倍の通信速度の達成を目指しているBeyond 5G/6G社会の実現に向けて、これまでの無線通信速度の壁を破る技術だ」と評している。