北海道大学の長谷川尚弘大学院生は沖縄県に生息する「ガイコツパンダホヤ」が新種のホヤであることを発見し、指導教員である同大の柁原宏教授との共著論文で「クラベリナオシパンダエ」という学名を提唱した。
長谷川大学院生らは2021年に沖縄県久米島の南に位置するダイビングポイント「トンバラ」で、ガイコツパンダホヤを徒手で計4群体採集した。解析した結果、ツツボヤ科ツツボヤ属であることが判明し、既知の種と比較するといずれとも異なることが分かった。
ラテン語で「骨の」と「パンダの」という意味を組み合わせから、「オシンダエ」という名前を生み出している。これ以前に久米島にホヤに関する報告がなかったため、このホヤで見つかった最初のホヤとなる。
長谷川大学院生は「南西諸島はサンゴ礁が豊かであり、生物多様性が高いことで知られているため、このような地域で調査を行うことで、さらなる新種が発見されることが大いに期待できる」とコメントしている。
クラベリナオシパンダエ(旧ガイコツパンダホヤ)は奇妙な外見から2017年に、NHKや民放、SNSなどで頻繁に取り上げられていた。