山梨大学とヘルスケア企業「タカラバイオ」は、下水に含まれるインフルエンザウイルスA/B、腸管系病原性細菌の遺伝子を検出できるリアルタイムPCRキットを共同で開発した。下水サーベイランスにおける検査者の労力の低減、結果取得までの時間短縮などに貢献しそうだ。
すでに、全世界で新型コロナウイルス感染症やノロウイルスなどの流行状況の早期アラートなどに使用されている。今回はインフルエンザウイルスA/B及び腸管系病原性細菌「腸管出血性大腸菌」「サルモネラ属菌」「赤痢菌」の遺伝子を検出できるキットを新たに開発した。
研究グループは「今後もノロウイルスやRSウイルスなどの遺伝子を検出する方法を開発していく予定」と力を込めている。