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植物の免疫受容体の進化の軌跡 理研研究チームが解明 成長に関わる遺伝子を正確に予測

理化学研究所の白須賢グループディレクターらの研究チームは、植物の免疫受容体の進化の軌跡を解明した。免疫受容体として働く遺伝子と発生、成長に関わる遺伝子を正確に予測できるようになったという。

研究チームは、公開されている350種の植物ゲノム情報から、細胞膜に局在する受容体をコードする遺伝子を約 21 万個抽出して比較解析を行った。

病原体の侵入を認識する免疫受容体群「ロイシンリッチリピート(LRR)」と「受容体型リン酸化酵素(LRR-RLKs)」及び「ロイシンリッチリピート受容体様タンパク質(LRR-RLPs)」の進化の軌跡を調べた。

その結果、LRR-RLPs型の免疫受容体群は発生の制御を担う受容体群と共通の祖先から派生。進化の過程でそれぞれの機能に必要な構造を獲得することで異なる受容体へと発達したことが分かった。

白須ディレクターらは今後について「これら免疫受容体を活用することで、耐病性作物作出などへの応用に取り組んでいく」としている。