名古屋大学と東京都立産業技術研究センターの研究グループは、押圧により色が変化するメカノクロミック材料とセルロースナノファイバー(CNF)を用いて、機械的な圧力に応じて黄色から緑色へ色が変わる紙を開発した。
研究では立体構造の変化で色が変わる「FA化合物」をCNFに混ぜ込むことで、押圧で色が変わる「メカノクロミックペーパー」を開発した。CNFを溶かした水溶液にFA化合物を混ぜ込み、型に流し込む簡単な方法で作製が可能だという。また、解析から繰り返し利用可能で圧の強さの分布を可視化できると分かった。
研究センターの小汲佳祐主任研究員は「汎用性の高い材料と考えておりますので、多様な分野の研究や開発に貢献できる」と述べている。