新潟大学の藤原和哉特任准教授らは、⻑時間のスクリーンタイムが⼥⼦の⼩児肥満と関連していることを明らかにした。一方で、十分な身体活動や睡眠を確保することで、肥満の可能性を低減できる結果も示されている。
これまでにテレビ視聴やパソコン、ビデオゲームの使用は小児肥満と関連することが報告されていたが、その分析は不十分であった。
研究チームは新潟県阿賀野市と三条市の小中学生2242人に対して、スクリーンタイムが肥満と関連するかを調べた。
調査対象者の男子14.5%、女子9.9%が肥満であると分かった。女子は「全スクリーンタイム4~5時間」、「スマートフォン3~4時間」、「スマートフォン2時間以上」のグループはそうでない人と比較して、約3倍の割合で肥満と関連していた。だが、男子でその傾向はみられていない。
さらに、女子でスクリーンタイム全体またはスマートフォンのスクリーンタイムが長いことと身体活動が少ない、睡眠不足が重なるとリスクがさらに高まった。
他方で、「全スクリーンタイム4~5時間」または「スクリーンタイム2時間以上」の場合は、1日の身体活動が60分以上か睡眠時間が8.5時間以上であれば可能性は上昇しなかった。