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灰が積もった道路で車を走行 防災科研が実験 降灰路の車両スタックのメカニズムを解明 

防災科学研究所と山梨県富士山科学研究所は、火山灰が堆積した道路で車両が走る性能を調べる実験を実施。車両の走破性が駆動方式と降灰の厚さに左右されることと、降灰による車両スタックのメカニズムを明らかにした。

実験では、駆動輪のタイヤはその高さの半分以上が降灰路面に沈み込んでいる状態であった。路面の火山灰粒子は降り積もっただけなので自由に動くことができ、火山灰粒子は隙間が多く軽いので、車輪の回転で容易に掻き出される。すると駆動輪が道路に沈み込み、走行抵抗が増加し最終的にスタックするという。

また。タイヤチェーンは雪道の安全性の向上には有効だが、降灰路の走破性向上には寄与しないことが判明している。

降灰路面を走行しスタックした車両の駆動輪。タイヤの高さの半分以上が火山灰層に沈み込んでいる。火山灰の厚さ約20cm、試験車両はNo.8、夏用タイヤを装着。矢印は車両の進行方向